君がくれたぬくもり
第33章 ドキドキ
でもやっぱり、岳にはあんなに可愛い彼女がいるわけだし。
陽菜が入る隙間なんてないよね……。
「はぁ……」
未練タラタラな自分が悲しい。
早くふっ切っちゃいたいと思うのに…。
「岳兄はどう?」
頭を抱え悩む陽菜から離れ、ソファでくつろぐ岳に怜香は尋ねた。
そうだよ。
岳が行くか行かないかで変わるんだ。
でも岳こういうの1番苦手そうだし断るかも……
「まぁ……近いから日帰りだろ?…いいんじゃね?」
えっ!!?
いいの!??
あまりにも普通に承諾したことに陽菜は目を丸くした。
怜香はチラッと陽菜を見て、
岳に見えないよう、手で小さくピースを作る。
怜香さん……顔がにやけてますよー(笑)
苦笑いをしていると、光くんが立ち上がった。
「はいはーい、皆さん注目でーす!日時は来週の土曜日!
朝から夕方まで泳ぎまくって、夜はバーベキュー!
何か異議がある者は即座に手を挙げること!」
パチパチパチと部屋中に拍手が沸き起こる。
よってこの案(?)は可決された。
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