君がくれたぬくもり
第19章 宣戦布告
気がつくとベッドにいた。
窓からさす光りが眩しい…
いつのまに寝ちゃったんだろう?
もう朝だ。
「うぅ…頭痛い…」
身体を起こし、こめかみを押さえる。
昨日いっぱい泣いちゃったからなぁ…
怜香が部屋まで運んでくれたのかな?
とりあえず顔洗ってこよ。
痛むこめかみを押さえながら部屋を出る。
洗面所に行き顔を洗った。
鏡にうつる陽菜のまぶたは酷く腫れていた。
「変な顔……」
タオルで拭きながら思わず笑ってしまう。
すると鏡に岳の姿がうつった。
やば……
顔見られた?
慌ててタオルで顔を隠すと、ふわっと大好きな匂いに包まれた。
「……怜香から聞いた。
泣かせてごめんな……。」
「……。」
後ろ向きだった体をクルッと前にされ、岳と向き合う形になる。
陽菜は俯いて首を横に振った。
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