無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

・・・所用って、仕事の事だよ、ね。
仕方ないけど、ちょっとつまらないなあ・・・なんて思ってる、と。

・・・着信、母親から。

「もしもし？」

『瑠璃、起きていたのね」

「うん」

『身体とか大丈夫？風邪とか、心配事とか・・・』

「何もないよ」

昨日まではあったけど、とは親には言えない。もう済んでることだし、言う必要もないよね。

『・・・今、ちょっといい？』

急に母親の声が小さく、何か躊躇したような声に聞こえる。そして後ろでパタンっていうドアを閉めた音。

「何？」

母親の声に違和感を感じながらも、先を促すと・・・。