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｢にしても驚いたよ。ここまで可愛いとは思ってなかった。｣




｢だよね。この子なら、ねぇ？｣




｢あり得るな。だけどやっぱり危険だろ。｣




｢でも、僕はダメだったからねぇ。｣




｢いや、瑛兎の大切な人をって考えるとな。｣




｢なんの話だ？｣




｢さっき話したろ？やってほしいことがあるって。｣




｢ねぇ冷、僕らの監視のもとでの事だからヤバいことにはならないよ。これ以上放置はまずいと思う。｣




｢それもそうだな……。よし！……二人に頼みがある。｣




｢なんだ？｣



さっきの会話を聞いて、瑛兎さんの顔が険しくなる。




｢実はね、瑛兎が休んだ日に、学園に痴漢被害の報告が届いたんだぁ。｣



緩やかな口調だけど、さっきより真剣さが伝わる。





｢そこで、学園側に内密に調査するよう頼まれた。｣




｢僕らはねぇ、証拠を掴もうとおとりを出してたの。科学の岩倉先生のとこにね。｣




｢なるほど。岩倉が犯人なんだな。｣




｢でも証拠がない。岩倉は愁にはなびかなかった。生徒会だから警戒したんだろう。｣




｢で、頼みっていうのはね……言いにくいんだけど…妖巳におとりをしてほしいなって……｣





｢駄目だ。却下。｣




｢瑛兎さんっ!｣




｢妖巳、やる気だね？駄目だよ。痴漢の所に妖巳を行かせるなんて。｣




｢僕できるょ……｣




｢震えてるに？痴漢っていうのは抵抗出来ない様な子には容赦ないんだ。冷もふざけたこといってると許さないよ？｣





｢ていっても、俺達も切羽詰まってるんだよ。もう3人痴漢されたって言ってる。悪いようにはしないからさ、頼むよ。｣





｢馬鹿、妖巳は近づかれるだけでも怖いんだ。二人きりにさせたら何をされるかわからない。｣





｢……大丈夫だよ。｣




｢お尻触られて怖かったんだろ？俺は妖巳にそんな思いさせたくない。わかるね？｣