Eternal Love…
第38章 最後の夜
そんなことをいろいろ考えていたらコンコンと部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞー」
パパかな?それともお兄ちゃん?
部屋に入ってきたのは
お兄ちゃんだった。
「お兄ちゃん!どうしたの?」
お兄ちゃんはお風呂上がりなのか
髪が少し濡れていた。
あたしはベッドに寝そべっていた体を起こしてお兄ちゃんに近づいた。
するといきなりぎゅっと抱き締められた。
「お兄…ちゃ…ん?」
お兄ちゃんはなにも言わずにただただあたしを抱きしめた。
そんなお兄ちゃんをあたしもぎゅっと抱き締め返した。
「…ららに触れてるとほっとする」
「あたしも…同じ」
今日はバタバタしてたからお兄ちゃんと2人きりになる時間が少なかった。
お兄ちゃん…もしかして
あたしに甘えてくれてるのかな?
「なぁ…らら…」
「ん?どーしたの?」
「ららを……抱きたい……」
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