Eternal Love…
第33章 年越しの願い
「うわ…っすごい人…」
目的地の神社につくとたくさんの人で溢れかえっていた。
特にカップルが多くて、
みんなあの番組を見てやってきたんだろうなって思う。
あたしたちと一緒だ。
「はぐれんなよ、らら」
「うん」
はぐれないようにぎゅっと手を握り、人混みを掻き分けて歩く。
「しっかし…どこも人、人、人だな」
「だねぇ…」
初日の出まであと少し。
ちょうど初日の出を見る場所は
すでに埋まっていて。
「どうしよっか…」
途方に暮れていると、
どんっと誰かにぶつかってしまった。
「あ、すみませ…っ!大丈夫ですか?」
ぶつかった反動で相手の人は倒れてしまった。
「いいえ、大丈夫ですよ」
「あっ!あなたはっ…!」
なんとぶつかった相手は
テレビに出ていた老夫婦の
おばあちゃんだった。
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