Eternal Love…
第29章 甘いひととき
滅多に食べることが出来なかった4人での食卓も、今日からは一緒に。
「それじゃいってきます!」
そして久しぶりの2人での通学。
独り寂しく歩いてたこの通学路が
今は隣に大好きなお兄ちゃんがいて
一瞬であったかくなる。
これで手繋いで登校したら幸せなんだろうな。
そんなこと思っていたら
「らら」
「ん?」
「学校近くなるまで手繋ぐ?」
まるであたしの心を読んだかのようなことを言ってきた。
…てゆーか答えわかってるくせに
言わせるなんて…本当意地悪っ。
でもそんなとこも…好き。
「繋ぎたい…」
「ん。俺も」
お互いの指を絡め合ってしっかり手を握る。
お兄ちゃんの手は大きくてあったかくて触れてるだけで安心する。
幸せすぎて泣けそうです。
辛かった分、こんな何気ないことで
幸せを感じてしまう。
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