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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「っ・・・いってぇな」
ベッドの下から起き上がってきたのは
彼で・・・

夢じゃなかったのね・・・

「って!なんでいるのよ!!」

「そこ開いてたから」
ベランダを指差す

「開いてたから入ってきたとか
ありえないでしょ!?」
あたしは枕を投げるけど
簡単に避けられてしまう

「それに!何してたのよ!!」

「何って・・・」
ニヤリと意地悪に微笑うと
何があったかは言わない

「いい声で鳴いてたよお前」

「っ!!」
夢での事がフラッシュバックする

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