刑事とJK‡番外編‡
第4章 告白して
「何してるの!!
早く治療室に運ぶわよ!!」
動かなくなったゆうひを抱いていた斉藤は、その声の方を向いた
髪はいつもよりも乱れてはいたが、やはり変わらない凛とした空気
「津森…」
「け、恵子ちゃん!!!」
吉川はまた号泣した
津森はつかつかとゆうひのもとへ歩いてきた
「メソメソ泣いてる場合じゃないでしょ!?
早く、運ぶのよ!!」
「お、おう…!!」
斉藤は涙を雑に拭いて、ゆうひを抱え上げた
津森は早足で会議室を出て、斉藤も後を付いていった
「…血が…」
ゆうひの腹部からは、出血が止まらない
「…オレのせいで…」
また涙が溢れてきた
死んだら…何にもなんねぇんだよ…
ゆうひ…
なあ
頼むから、生きてくれよ…
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