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なつのおと

第4章 雨が降る




暗くなった校舎の中を3人で黙って歩く。


変な組み合わせだ、と改めて思った。


俺と海斗はいつもつるんでいるにしても、田中さんは海斗の元カノだし俺とも最近知り合ったばかりだ。


俺らは良いにしても、この状況田中さんはどう思ってんのかなあ。


外は相変わらず滝みたいな雨が降っている。


あずさがこの雨に濡れていないか、なんとなく気になった。



もう少しで昇降口に着く、そう思った時。


「あ、お兄!」


なんとなく聞いたことのある声が耳に入ってきた。


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