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これが私の仕事

第2章 第一夜

時計の針が12時になるころ
私は動きだす。
今日もまた、魂を救いに行くために。

『めんどくさいなぁ…』
対象を見つける為に只今夜の町を散歩中。
と言っても浮いてますがね。

あっ。申し遅れました。
私は死に神。一応名前は『月(ルナ)』
因みに死んでるらしい。
らしいと言うのは人だった時の記憶が無く(多少途切れ途切れの記憶は有りますがね。)
人には見えないから。
そう考えるのが一番でしょ。

死に神の世界にも色々な仕事がある。
私の仕事は魂の浄化。
再び輪廻のサイクルにはいれるようにする事だ。

だけど魂を浄化するのって骨が折れるんさぁ…
思い残してる事があったり、記憶が綺麗じゃないと悪霊になっちゃうし
その人自体が消えちゃったり…
浄化以外には、悪霊になった魂を普通に戻したり、魂を消去させたり、死に神も階級がる。
一番上が死に神長だ。などなど…
今はいらない知識だね。

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