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これが私の仕事

第5章 第四夜

そして、私は真理也と契約をした。その瞬間から私には真理也を救う使命がある。例え失敗をしたとしても、私には真理也と関わるしかないのだ。
そして、真理也にはどんなに辛いことを思い出しても、私に情報を与えるしかない。同情なんてしてられない。
しかし、真理也は笑顔で私に言う。
真「大丈夫だよ。また、ママに会えたし、自分のこと少し思い出したし。だからお姉ちゃん謝らないで…」お願い。と小さな声で言う。いちい可愛いやつだな。
私『なら、これからも辛い事が続くだろうけど、よろしくね。』
改めて約束をする。
私『最後まで真理也につき合うから。』
改めて決心。
真「うん。お姉ちゃんよろしくね!!」
満面の笑みで答える真理也。可愛いな…くそ…
真「ねぇ…お姉ちゃん…ママのこと見た??」
真理也が聞く。
私『見たよ。』嘘は付けない。
真「ママの様子どうだった??泣いてた??」
私『うん。泣きながら線香あげてた。』
真「やっぱり…ママ、僕が居なくて寂しいのかな…」
私『そうだと思うよ。』
真理也と出会ってから、まだ01日しか経ってないが、こいつがとても愛情深いことはわかった。と言うか…お母さんが大好きだということか…まぁ見た感じお母さんも真理也を大切にしていたみたいだからな。親子仲は良かったのであろう。親から離れたくない気持ちが真理也を縛り付けて居るのだろうか。
それとも…とりあえずまだ結論を出すのは早いか。まだまだ記憶は有るだろう。もう一度探しに行くか。
私『残りの記憶を探しに行く。きちんと待っててね。』
真「うん。わかった!!もしここにいなかったら向こうの公園にいるね!!」
おぉ~元気なお返事。向こうの公園は多分、住宅街にある公園だろう。私とクロが住処としている公園よりも小さい。というかベンチとテーブルしかない。公園と言うより休憩所。住宅街の交流の場である。
私『了解。じゃぁまた。』
真「待ってるね~」

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