All Arounder
第46章 Examine For Examiner
「先輩コーヒー飲みますか?」
「いや、オレはいい」
「そうですか…」と、シゲはお気に入りのマグカップを取り出そうとした
「ん?」
シゲを見て、斉藤は首を傾げる
「何ですか?」
斉藤はシゲの隣に寄り、食器棚を眺めた
「…先輩?」
「そのマグカップ…」
そう斉藤が呟くのが聞こえ、大志と井上は焦った
ま、まさかバレたんじゃ…
「…いい色してんな」
「でしょう?先輩もわかりますか?」
はははと笑い声が聞こえ、大志たちはひとまず汗を拭った
「はぁ…マジ大志の親父さん、おっかねーよ」
「ああ、いちいち冷や冷やするとこを突いてきやがる…」
「とりあえず今は…」
「どうやってここから逃げるかだな」
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