All Arounder
第4章 A Ddetective's Son
女性は部屋を、そして酒場を出て行った
代わりに大志が入ってくる
「3万とか」
井上の気の毒さで、笑いを堪えるのが苦しい
「うるせーよ!!
俺は客を大事にしてんだ」
「よく言うよ」
すると井上は大志の腕を掴んだ
「大志…」
「あ?」
「手伝ってくれ」
「やだね」
冷たくその手を振り払った
「ヒデーよ!!それでもダチか!?」
「ダチじゃねぇ、おめぇは同業者だ
わりぃなっ」
「じゃあ報酬の半分やるから!!」
「たかが15000円だろ」
「あー、金を粗末にする発言、三流AAの証拠だー
今週は俺の勝ち」
井上は口笛を吹きながらいい気になった
「ちげぇよ、…わかった
そこまで言うなら手伝ってやんよ」
「まじ?ラッキー」
犯人探しなんていうのは
俺よりお前のほうが得意だからな
なんせ、名刑事さんの息子だから
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