テキストサイズ

《Eternal bells…… 》

第8章 春

「良かった…」

「あいつらが、壬生浪士組…」

芹沢達が去り、ホッとしていた時。

「名演技だっただろ?」
と、高杉さんが店に入って来た。

「高杉さん!さっきの叫び声は高杉さんだったんだ」

「晋作、すまん。オラが付いていながら…」
翠蓮は落ち込んでしまった。

「翠蓮があの気配を感じないなんて、珍しいな」

高杉さんが、たまたま通ったから良かったけど…。

(芹沢鴨、もう会いたくないなぁ。
でも…あの人は…殺されちゃうんだよね…)


酒屋の店主にお礼として、お酒を沢山貰って河原に戻った。




「何じゃと?!壬生浪士組に絡まれた?!」

「玄瑞、すまない…」
翠蓮は、玄瑞に怒られている、、

「テメーが付いとって、何でそうなる!?」

「…………すまない」
泣きそうな顔で俯く翠蓮、、

「はぁ~…これからは気をつけろ」
と、翠蓮の頭にポンポンと手を乗せる。


「さぁ、飲みなおしだ」
玄瑞の一声で再び宴が再開した、、



花弁が風に乗る、、
夕焼けで、空が染まり始めた、、
来年もまた、、こうして、、

ストーリーメニュー

TOPTOPへ