
《Eternal bells…… 》
第21章 純粋な狂気
庭に咲く梅の花、、
縁側に腰かけてそれを眺める麗美、、
近藤と土方に頭を下げて、総司は別宅を設け麗美を連れて来ていた。
隊務がある為いつも一緒に居られない
総司は、麗美を外出させなかった。
食料や野菜は八木家の奥方に、2日に
一回届けて貰っていた。
体力も戻り、顔の痣も消え始め元気になった麗美。記憶だけはまだ戻っていなかった…
「私の家は何処なんだろう?
夢の人は誰なのかな…?」
うなされる事は少なくなったが、
数日前から夢に出てくる男性…
顔が見えず感じるのは暖かい体温と声…
(ん~…わからない…。総ちゃんは、
無理に思い出すなって言うけど…。
ずっとこのまま迷惑かける訳には…)
総司は麗美に呼び捨てで呼んで欲しいと言った。少し気が引ける麗美は『総ちゃん』にしたのだった。そういう総司は麗美に『さん』付けのままなのだが…。
(そろそろご飯作ろうかな…。
今日の夜は仕事無いって言ってたし)
立ち上がり台所へと向かう…
ーーー
総司と麗美は夕食を向かい合って
食べている。
「…総ちゃん、美味しくなかった…?」
「…………。」
上の空な総司…
「総ちゃん?」
「…!!はい?!何ですか?」
全く聞こえてなかった模様。
いつもは美味しいと言って嬉しそうに
食べる総司。今日は帰って来てから
様子がおかしかった。
「美味しくないのかと思って。
今日は元気がないね…」
心配そうな顔をする。
「いえ!!違うんです!凄く美味しい
ですよ♪少し考え事してただけです。
心配かけちゃいましたね」
ニコッ♪
(記憶が戻ったら、あの人の元に帰って
しまうんでしょうか…。嫌です!
ずっとこうして一緒に居たい…
好きになってもらうにはどうすれば…)
半月以上を一緒に生活して、総司は毎日幸せだった。ずっと欲しくて堪らなかった人を自分だけが独占している…帰って
来れば麗美が居る。栄太が敵だと知った今、麗美を帰したくない気持ちが強くなっていた。
縁側に腰かけてそれを眺める麗美、、
近藤と土方に頭を下げて、総司は別宅を設け麗美を連れて来ていた。
隊務がある為いつも一緒に居られない
総司は、麗美を外出させなかった。
食料や野菜は八木家の奥方に、2日に
一回届けて貰っていた。
体力も戻り、顔の痣も消え始め元気になった麗美。記憶だけはまだ戻っていなかった…
「私の家は何処なんだろう?
夢の人は誰なのかな…?」
うなされる事は少なくなったが、
数日前から夢に出てくる男性…
顔が見えず感じるのは暖かい体温と声…
(ん~…わからない…。総ちゃんは、
無理に思い出すなって言うけど…。
ずっとこのまま迷惑かける訳には…)
総司は麗美に呼び捨てで呼んで欲しいと言った。少し気が引ける麗美は『総ちゃん』にしたのだった。そういう総司は麗美に『さん』付けのままなのだが…。
(そろそろご飯作ろうかな…。
今日の夜は仕事無いって言ってたし)
立ち上がり台所へと向かう…
ーーー
総司と麗美は夕食を向かい合って
食べている。
「…総ちゃん、美味しくなかった…?」
「…………。」
上の空な総司…
「総ちゃん?」
「…!!はい?!何ですか?」
全く聞こえてなかった模様。
いつもは美味しいと言って嬉しそうに
食べる総司。今日は帰って来てから
様子がおかしかった。
「美味しくないのかと思って。
今日は元気がないね…」
心配そうな顔をする。
「いえ!!違うんです!凄く美味しい
ですよ♪少し考え事してただけです。
心配かけちゃいましたね」
ニコッ♪
(記憶が戻ったら、あの人の元に帰って
しまうんでしょうか…。嫌です!
ずっとこうして一緒に居たい…
好きになってもらうにはどうすれば…)
半月以上を一緒に生活して、総司は毎日幸せだった。ずっと欲しくて堪らなかった人を自分だけが独占している…帰って
来れば麗美が居る。栄太が敵だと知った今、麗美を帰したくない気持ちが強くなっていた。
