無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　朦朧とする意識の中で、口走っていた。

　ほんの一握り残っていた理性と羞恥心も追い払われ、ただ絶頂を迎えたい一心で、晃の頭を股間に引き寄せ、自ら腰を突き出す。

　晃の茶色い瞳が、満足げに細められた。


「――そういう積極的な宵も好きだよ」

「っ、ああ……っ！」


　反発する暇はなかった。

　最奥まですっぽりとくわえこまれ、舌を絡めながら強く吸われ、強烈な刺激に腰がくだける。

　宵は嬌声と共に体をびくびくと痙攣させて、晃の口に放っていた。


「あ、あ……っ」


　けれども晃は口にくわえた宵のものを、すぐには離そうとしなかった。最後の一滴まで搾り取ろうとするかのように、口をすぼめて吸いあげ続ける。

　達したばかりの体には、その刺激は強烈すぎた。内腿がひくひくと痙攣し、背をしならせたまま動けなくなる。

　危うく意識まで飛びそうになった。


「どうだった？」


　ようやく晃が唇を離し、宵に目線の高さを合わせるようにして問いかけてくる。

　宵は晃の胸元に、ぐったりと上半身をもたれさせた。

　肩を大きく上下させ、何度も荒い呼吸を繰り返す。