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Memory of Night 番外編

第3章 熱々、バレンタインデー!


 胸やら唇やらを愛撫される度に、自分の中が収縮するのがわかった。

 熱いひだが晃のものに絡みついている。


「あ……、ふうっ……だめ」

「何が? 宵のここ、こんなに悦んでるのに」


 乳首を一際強く摘まれ腰を揺すぶられ、堪えなれなかった。

 体を小刻みに痙攣させて四度目の絶頂を迎える。

 だがイク寸前、晃の右手に宵の根本を強く握りしめられ、精を吐き出すことができなかった。


「や……、あぁぁ!」


 せき止められた熱が体内にたまり、宵の口からは嬌声が零れる。

 宵は晃の右腕を掴み、爪が白くなるほどに強く握りしめた。それでも、晃の手は宵のものをしっかりと握ったまま離れない。


「なんで宵がイクの?」


 晃は意地の悪い笑みを浮かべ、言った。


「俺に奉仕してくれるはずじゃなかったの?」


 再び揺すられる。

 なすすべもなく、宵はひたすら喘ぎ続ける。

 この体位になってから前をしごかれたわけでもなく、攻められたのは後ろと胸元だけなのに、あんなに早く絶頂を迎えたことが自分でも信じられなかった。


「あ……っ、あ、んうっ」


 晃の動きに合わせて洩れる声が止められない。

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