素直になれたら...
第4章 *初めての...
しばらく抱き締められる...
息ができない程、苦しい
でも、息ができない程、幸せ...
『りな、キスしていい?』
「な、なんで...?」
『りなのことが好きだから。』
もしかして...
こーくん...
体目当て...?
「好きって、会ったばかりなのに?」
『...じゃあ、りなは...?
好きじゃない人に抱き締められるんだ?』
「私は、私は、好きだもん!」
『俺の好きは何で違うの...?』
怖かった。
キスして欲しかった。
でもね、キスしたら、もう止まらない。
止められない。
もう、触れられたくてどうしようもない。
もうね、怖いの。
それでもいい。
騙されても、遊ばれてもいいや...
今、この目の前にいる好きな人に
私を全部捧げてもいいや...
もう私は一人の女。
自分のこと、
こーくんのことしか見えてなかった。
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