
恋する季節☆短編集☆
第1章 幼なじみ恋愛
俺は蓮斗。
今、中3だ…。
まぁ受験生ってやつ。
受験って言ってもまだ夏だし…。
「ねぇ蓮斗ぉ…今日遊ぼ?」
「ごめん。無理だから…」
甘ったるい声と香水を散らしながら話しかけてくる女。
俺、まじこういうの無理だわ。
俺には前から好きなやつがいる。
それは…。
「おい!陽華!帰るぞ…」
「うわっ!ちょっ…待って!!」
俺は陽華の手を引っ張って、教室を出た。
そして通学路を歩いて帰る。
「ねぇ蓮斗。今日彼女は?」
「彼女?いねぇけど…」
「え…嘘だ。だってこの前までいたじゃん…」
「いや…元々いねぇから。どこからの噂だよ…」
「みんなから聞いた…」
