
先パイ、これは恋ですか?
第6章 変化
そろそろ暗くなってきたなぁ…。
帰らないとねっ!!
「智也。
あたしそろそろ帰るね」
「んー…。
なら、送ろっか??」
「ふぇっ!?
い、良いよ!大丈夫♪」
「そっか。」
「うん。
じゃ、明日お金持って来るね♪
バイバーイっ!!」
「あぁ。じゃあな!!」
今日は新しい友達が出来て良い日だったな♪
あたしは駅までるんるん気分で歩く。
ここから家までは電車で40分かかる。
電車に乗ってる間はずっと景色を見てるのだっ♪
ざ 人間観察!!
みんなそれぞれの人生があるんだなーって ちょっと高校生気取り♪
……あ!!
あたしと同じ夢高の制服だっ!!
男女かぁ…。
リア充しやがってっ!!
羨ましい限りですなぁ。
って、あれ……??
この後ろ姿……。
なんだかあたし この後ろ姿見覚えある。
気のせいなんかじゃない。
だってこの後ろ姿は。
電車が2人を追い越す。
想夜先パイと……
「花蓮先パイ………。」
