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お題小説第4弾「次の夏に、また会いましょう」

第4章 次の夏に、また会いましょう

☆☆☆
その日から、2回手紙のやり取りをした。

そして、季節が移ろい、
秋が過ぎ、
冬の声が聞こえた頃、
僕は、やっと異常に気づいた。

彼女からの返事が来なくなったのだ。

彼女からの返事が来ないまま、
2通、さらに僕は手紙を出していた。

それでも返事が来ることはなかった。

もしかしたら、彼女は実在の人間ではなくて、
あの神社にいた神様なんじゃないかとか、
そんなバカげたことすら考えてしまった。

でも、そんなわけはない。

とうとう僕は我慢できなくなった。
冬に差し掛かったある日、
お小遣いをはたいて、祖父母の家に向かう。

そして、手紙の住所を頼りに、
彼女の家を訪れた。

「うそ…だろ?」

確かに手紙の住所はここだ。
だけど、僕の目の前にあるのは『家』ではなかった。

そこは、病院だったのだ。

☆☆☆
「君が…蒼真くん、だね」

病院の待合で呆然としていると、
50代くらいの男性が近づいてきた。

「純が、世話になった」
その男性は、そう言って深々と頭を下げた。

そして、
「とにかく、これを読んで欲しい」
そう言って、僕に手紙を渡してきた。

手紙は、純の筆跡だった。

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