創造の双子。
第12章 慧 side take 2
「…私、彼氏いたことないから よく 好き がわからないの。
それに、私はまだ慧の事 彼氏だと思いきれてない…。
幼なじみの時、そっくりそのまんまだもの… ごめんね…慧…」
「…!! 実は…俺も詩穂ねぇ…いや、詩穂の事 彼女だと思いきれてないんだ…。」
頑張って“ねぇちゃん”呼びをやめてみる。
結構恥ずかしい。
「あははっ… おあいこだね! でも、私は慧の事好きになるよ。」
いきなり真面目な顔されて、好きとかいわれたら平気でいられるわけがない。
「っ…! じゃあ…俺も頑張るよ…」
言ったとたん、顔が沸騰して蒸発してしまいそうなほど 熱くなる。
どんな顔してるのか、わからない。
ただ、2人とも無言で小さな小指を絡ませて。 約束を交わした。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える