創造の双子。
第8章 切なる気持ち
西華ちゃん…私のことかわいーって… てか、話しかけてくれた…!!
西華と羽華はもともと違うグループ。
しかも西華はいつも、詩穂と一緒にいるのでなかなか話さない存在だった。
朝早くにきてよかったぁあ…!!
羽華は西華に憧れを抱くのと同時に、
好きだった。
最初、羽華には友達がいなかった。 それどころか、男子にモテるため女子からはいじめを受けていた。
掃除したあとの雑巾を絞った水を頭から。 かけられたときだった。
一人で泣いていると、遠くで女の子が呼んでいる。
三浦さんと、恵美歌ちゃんだった。
まだ、少し冷える春の季節。
そっと黙ってタオルをかけてくれた。
その日から、いじめはなくなってみんなが謝ってくれた。
三浦さんが、いじめなんてよくないって…言ってくれたらしい。
すごくすごく嬉しかった。
あの時のタオルは、今でも大事に持っている。
次の日返そうとしたら、誕生日だったんでしょ? 貰っといて! 来年はちゃんと用意するからねって…
誕生日も… クラス替えの時、貰ったプロフィールに書いた誕生日覚えててくれた。
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