 
お兄ちゃんズに挟まる『私』
第5章 『私』+お兄ちゃんズ…2日目
『まりん?おーーい!
まり~ん?いるかぁ~?』
奥からバタバタと足音が聞こえて
濡れた髪の毛を肩に掛けた
バスタオルで拭きながら
まりん…らしき女の子が出て来て。
『何だぁ…、誰かと思って慌てて
出来てたら…光か…ぁ、急いで損した』
まりんと言う名前の女の子は
黒のタンクトップに…下は
短いルームパンツ姿で
今、シャワーしてましたって感じの
服装で出て来たんだけど…。
『なんだよ、俺とお前の仲じゃん。
そんな言い方すんなよ、まりん。
…まりん、紹介するわ。
なゆた。俺と翔の妹になったやつ』
『ああ~、この子が…光が
妹が出来たって言ってた子?
へぇ~、なゆたって名前可愛い~。
ちっこいねぇ、今、中学生?』
このやり取りには慣れてるけど
私が自分と学年が1つしか
違わない事にまりんと言う名前の
女の子は驚いていた様子で。
『で、このなゆたちゃんに
私の水着貸してくれって
話だったよね?光』
『んで、化粧して
可愛くしてやってくれよ』
光とかなり親しい間柄みたいで
学校の女の子達と話してる時より
光もまりんと言う子もかなり
砕けた感じに話をしている。
「あのっ…、
水着は…貸して貰わなくても
自分のやつ…、私、持ってるよ?」
『お前の水着なんて、どうせ
色気のねぇ、お子様水着だろ?』
「うう゛っ、
そ…それは…そうだけど…ッ」
身長がちっこい私が…大人びた
デザインの背伸びした水着を着た所で
取って付けたみたいな…感じに
なって違和感しか仕事しないだろうし。
『だから…この…まりん様に
この子を…まりんの水着が似合う
大人の女に仕上げて欲しいわけね?』
何かスポーツをしてるのか
まりんは、健康的で引き締まった
グラマラスなスタイルをしていて。
ちんちくりんだけど
おっぱいだけ大きい私みたいな
アンバランスさのない
均衡の取れた体型で…、
正直羨ましくて仕方ないし。
シャワーしてた後だから…
今はすっぴんなんだろうけど、
学年で可愛い子と言えば?って
名前を挙げて行けば…3番目
ぐらいには名前が出て来そうな感じで。
 
 作品トップ
作品トップ 目次
目次 作者トップ
作者トップ レビューを見る
レビューを見る ファンになる
ファンになる 本棚へ入れる
本棚へ入れる 拍手する
拍手する 友達に教える
友達に教える