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お兄ちゃんズに挟まる『私』

第26章 7日目 ~翔と過ごすAM~


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私が昨日……イキ過ぎて…寝落ち
しちゃった後に2人で相談して
決めた話…みたいで…。

早朝から部活に行く光からは
ざっくりとした説明しか
私は聞いてなかったんだけど…。

翔が…今日の事を詳しく説明してくれて。

『と…言うことだから…、なゆた。
今は…ここで僕と2人だけの
時間を…一緒に楽しもうね?』

「う、うん…。わ…わかった…」

『さ、…そろそろ上がって…
上…一緒に行こっか?なゆた』

いつもの時よりも…翔の声が
甘い感じがして…、3人でいる時より
あまあまな空気を感じるのは気のせいかな?

こんな風に…一緒に2人で
朝ごはんを食べて、一緒に2人で
キッチンのシンクで後片付けをして。
こんな風に…一緒に…イチャイチャしながら
お風呂の湯船に浸かってたら…なんだか。

翔の彼女にでも…なった気分だ…。

『なんの出かける用事も予定もない
同棲カップルの休日ってこんな感じかもね?』

「う、うん…、そ…そうかも……
私は……お付き合いしたの…2人だけだし
同棲……とか想像つかないけど…」

お風呂に浸かりながら、会話と
会話の合間にちゅちゅ♡ってキスをして。

『もし………僕が…東京の大学に
行くから…って家を出るとしたら…。
なゆたは……その時はGWとか
夏休みとかの長いお休みの期間に
光と一緒に…遊びにおいでよ』

光は…スポーツが…強い…
大学に進学したいだろうから…
同じ大学って訳にも…行かないし。

来年は…2人は高3になるから、
2年後とか…の話なんだろうけど…。

『僕は、大学生になったら
企業して自分の会社を持つつもりだし。
なゆたが東京の大学でも
短大でも専門学校でも進学の
視野に入れてるんだったら…、
父さん達に金銭面の負担も
掛けなくて済むし家に住んだらいいよ』

「え…っ…でも……それは…まだ…」

『急にそんな話されてもなゆたも
混乱するだろうし…、ゆっくり
まだ時間は全然あるし…。
考えてくれたらいいからね』

翔のその言葉に深い意味があるのか
単に下宿先にしていいよって
言ってくれてるだけなのか…とか
色々と考えてしまって…どきどきする。



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