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お兄ちゃんズに挟まる『私』

第3章  光+紗耶香+翔サンド



すっかり…冷たくなくなった
お茶を3人は一気に飲んじゃたから
キッチンに用意して無かった、
翔の分のグラスも取りに行って。

冷蔵庫に冷やしてあった
冷茶ボトルを持ってリビングに戻って
空になった3人のグラスに注いであげた。

『妹、サンキュー。
やった後の冷えた麦茶
マジで最高じゃん。夏にする
汗だくセックス…俺好きだわ~』

『ねぇ、ヒカル、シャワー貸してよ』

リビングの冷感ラグの上で
大の字に寝そべりながら、光がそう言って
紗耶香がシャワーを貸して欲しいと声を掛けた。

『使え使え、今からバイト行くんだろ?』

2人はコンカフェでバイトしてるらしくて。
高校生ってコンカフェでバイトって
ダメじゃなかったっけ??って思いながら
シャワー行った2人を見送った。

紗耶香と美玖はシャワーでスッキリして
リビングでメイクを綺麗にしてたけど。
正直…バリバリのギャルメイクより
すっぴんの方が2人とも可愛かった。

『妹ちゃんはメイクしないの?』

つけまつげを着けながらそう
紗耶香が私に聞いて来て。

「わ、私は…出掛ける時…ぐらいしか…」

『妹ちゃん…地味顔だから
絶対メイク映えする顔してるのに
勿体ないよ~しなよメイク』

『今度、お化粧。妹ちゃんにも
お姉ちゃんたちがしてあげるね』

と…顔をもみくちゃにしながら
私の事を自分の妹みたいに言って来て。

私は…今はすっぴんだけど…、
友達と…映画に行くとか
ショッピングに行くとか…それこそ
彼氏とデートするとかぐらいしか
私はメイクはしないし…。

普段学校に行く時は…色付きの
日焼け止めを塗って、その上に
UV効果のあるフェイスパウダーで
仕上げて…眉毛はちょっと描くけど。
仕上げにうっすらとピンクに
発色する色付きのリップを塗る位で。

メイクしてますって言う子に比べたら
して無い子に近い感じの、
スクールメイクって感じぐらいで。
メイクしたくてしてるって言うよりは
春夏は紫外線対策に、秋冬は
乾燥対策にしてるって程度だ。




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