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お兄ちゃんズに挟まる『私』

第20章 5日目 PM ~お兄ちゃんズと一緒~


翔とふたりきりの時は…
こんな感じじゃなかったけど、
光が帰って来て3人になっただけで
凄い賑やかになったみたいな感じ。

ありがたく後片付けは
翔に…任せるとして…。
私は2階の部屋に戻って
お出かけするからメイクをする。

後…今日は…かりきの市にある
ラブホテルにお泊りするから、
お泊りして次の日に
かりきのドームシティに行くための
着替えを…一式と…。
メイク道具も…全部……
やっぱり持って行った方がいいなって
昨日お泊りして思ったんだけど。

『なゆ~?いいかぁ?中、入るぞ~?』

ガチャと声を掛け終わるのと
ドアを開くのとどっちが
早いのかって言うぐらいの
タイミングで…光が
ボストンバッグを持って
私の部屋に入って来て。

『ここに、バッグ置いておくから
適当に荷物入れといてくれよ』

「う、うん。光、ありがと…。
すぐに1泊する分の荷物…用意するね」

『俺は……1泊なんて言わずに、
2泊でもしたい気分だけどな~。
流石に、家いなさすぎって
父さんに怒られちまいそうだけど』

私が……この…7日間の
3人でのお留守番…が…
終わっちゃうのが…寂しいなって
そんな風に…思ってたんだけど…。

私が…感じてるみたいに…
光も…この…3人のお留守番が…
終わるの…が寂しいって…
そんな風に…感じてるのかなって…。

なんだかんだ言って…光は、
3人で海に行っても、花火観に行っても
水族館に行っても…、ラブホテルに
行っても全力で…楽しんでるしな…。

『あ、…なゆ…ちゃんと先に
カレンに貰ったチャイナドレス
ボストンバッグに入れといたから。
今夜は…忘れない様に…着てくれよな』

昨日…来来飯店でチャイナドレスを
カレンから貰った時も一番嬉しそうに
してたのって光だもんな…って。

「光も…忘れないようにしてね…?」

『かりきの…のラブホテル…
和風なホテルなんだけど…な…。
あ、でも…そのホテルの隣に
コンセプトルームのホテルあるし。
そこに…ウォータースライダーの
ある部屋あるらしいぜ?』


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