
Kalraの怪談
第57章 五十七夜目:取りかえっ子
その写真を見てから数日後、夕方この友人から突然電話がかかってきました。
「ねえ!R、テレビ見て。◯チャンネル」
私がテレビをつけると小学校高学年の子どもを衰弱死させた容疑で、二人の若い男女が逮捕されたというニュースが流れていたのです。
「ねえ、ほら、この人たち、あの写真の一家じゃない?」
確かに、あの写真に写っていた男性と女性でした。
「ほら、子どももあの写真の子だよ」
ところが、友人はそういうのですが、私にはそこに写っている子供の写真はあの時の写真の子と似ても似つかないものにしか見えません。テレビに写っている子はあの妙にアンバランスな目鼻立ちでもなければ、おかっぱでもない、全く普通の子だったのです。
私に見えているものと、友人が見ていたものが全く違ったのかも知れない。
とても薄気味悪く思いました。
「ねえ!R、テレビ見て。◯チャンネル」
私がテレビをつけると小学校高学年の子どもを衰弱死させた容疑で、二人の若い男女が逮捕されたというニュースが流れていたのです。
「ねえ、ほら、この人たち、あの写真の一家じゃない?」
確かに、あの写真に写っていた男性と女性でした。
「ほら、子どももあの写真の子だよ」
ところが、友人はそういうのですが、私にはそこに写っている子供の写真はあの時の写真の子と似ても似つかないものにしか見えません。テレビに写っている子はあの妙にアンバランスな目鼻立ちでもなければ、おかっぱでもない、全く普通の子だったのです。
私に見えているものと、友人が見ていたものが全く違ったのかも知れない。
とても薄気味悪く思いました。
