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Lovers Game 〜光と影〜

第11章 人間くさい生き方

パタン…


応接室から戻った太牙に否応なしに視線が集まる


太『・・・』


太牙は軽く首を横に振る


廉は、何を話すこともなかった、ってことだ。




『さて、、、って、だからお前ら…帰れって』




龍『え〜?冗談でしょ蓮??
蓮なんかと彼女二人きりにして置いてけないよ
廉さんが安心して休む事もできないじゃない?♪』



『フッ・・・・そうかよ』


皮肉交じりの龍牙の言葉は
キツかった空気を緩めてくれさえした




煌『えと?つまり…着るものくらいは調達

しなきゃってことだよね蓮?』



『あー、、おぅ・・・それな』


俺はクレジットカードを出して、最終的に煌牙らに頼もうと差し出していた


煌『着替えと…〜あーと、、聞きにくいけど蓮…

彼女…ジャケットの…下って・・・・つまり?』




『あぁ・・・・ワルイな』



俺の返答の意味を理解して煌牙は苦笑い



煌『ゃ、、龍牙…に行ってもらった方がいいか?』




龍『うん、かわまないよ?…もうちゃんとした店は閉まってく時間だし、、量販店でパパっと調達になるかな?』




『ぁ、、それでかわまねぇんだけど、、ひとつ』




煌『うん?…他になんかあるの?夕メシか?』




『ぁ、、やー、、と…それもだが…あの、な』





言いにくい…この俺も、さすがにな




『〃アレ〃があるといいんだよ、、アレ』


煌・龍『アレ…って⋯??』



『だから、、アレだよ・・・・〃アレ〃』



その様子を一人、太牙は腕組みして見ていて





太『蓮…〃ソレ〃が必要なのは…さ

それを確信する場面(モノ)を見たから?

それとも・・・蓮自身に〃覚え〃があるから?』





『・・・・・ぅ…ぃゃ』


どちら、、、とは言えない、言い切れない





『…念の為……って意味』




太『そう。わかった…なら俺が行くよ』



太牙は無表情で俺の指からカードを掻っ攫って
外に向かう体勢をとる

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