ハズビンBL ルシアダ/アダアラ
第2章 【R18アダアラ※流血あり】悦びに落ちる鼓膜
アラスターは散らばる視線を落ち着かせるように、ベッドに腰かけたアダムに両目を向けた。
「どうした、早く来いよ」
首筋に無意識に力がこもり、鎖骨がびくりと動く。
この男と契約は交わしていないが、圧倒的な力の差を見せつけられて逆らえるほど愚かではない。
苛立たしく枕に打ち付けられる指先に、首を振る余裕も奪われる。
ヒールを鳴らしてアダムの前に立つと、マスク越しにじっとりと視線が這うのを感じる。
「膝に座れ」
開いた膝に視線を落とし、さらに半歩進み出てその間に立つ。
この大きな脚に腰かけてしまえば、いつものように夜伽が始まる。
一度影の中に沈もうとした瞬間、床を消し飛ばされ、思い出すのも苦痛な拷問を受けた。
命令に逆らえば更に夜が長引くのもわかっている。
それでも躊躇いが消えぬのを悟られたのか、アダムは時間切れというように立ち上がった。
合わさっていた目線が、体格差で千切られる。
「……聞き分け悪ぃのはこの頭か?」
「どうした、早く来いよ」
首筋に無意識に力がこもり、鎖骨がびくりと動く。
この男と契約は交わしていないが、圧倒的な力の差を見せつけられて逆らえるほど愚かではない。
苛立たしく枕に打ち付けられる指先に、首を振る余裕も奪われる。
ヒールを鳴らしてアダムの前に立つと、マスク越しにじっとりと視線が這うのを感じる。
「膝に座れ」
開いた膝に視線を落とし、さらに半歩進み出てその間に立つ。
この大きな脚に腰かけてしまえば、いつものように夜伽が始まる。
一度影の中に沈もうとした瞬間、床を消し飛ばされ、思い出すのも苦痛な拷問を受けた。
命令に逆らえば更に夜が長引くのもわかっている。
それでも躊躇いが消えぬのを悟られたのか、アダムは時間切れというように立ち上がった。
合わさっていた目線が、体格差で千切られる。
「……聞き分け悪ぃのはこの頭か?」
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