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はなことば

第7章 Sea Holly《兄妹》




24時__


静かに部屋の扉が開いた



虹輝「色羽……寝た?(小声)」

色羽「虹輝…」

虹輝「あ、まだ起きてた」

色羽「うん……なかなか寝れなくて」


そういうと虹輝は色羽の部屋に入り
ベットの縁に背中をつけ座った


色羽「……虹輝?」

虹輝「ん?早く寝な。寝るまで居てやるから。」

色羽「……なんであんなこと言ったの?」

虹輝「あんなこと?」

色羽「…彼氏だって…言ったでしょ」

虹輝「あれは…なんて言うか、、
とっさに出た言葉って言うか…」

色羽「とっさなら、兄って言いなよ」

虹輝「…兄だけど……兄じゃないから。」

色羽「…っ、、またそんなこと言って…。
でも彼氏っていうのも1番違うじゃん」

虹輝「……だよな。
俺は…色羽の彼女には…一生なれない。

って、俺何言ってんだろ……悪い。
やっぱ部屋戻るわ…」



色羽「待って!」


色羽は起き上がり、
去ろうとする虹輝の腕を引っ張った


虹輝「ちょっっ!」


勢いよく腕を引っ張ったせいで
虹輝が後ろ向きに転び
色羽のベットに倒れた


色羽「ごめんっ!…大丈夫?」

虹輝「おう……」

色羽「…」


色羽は虹輝の腕を握ったまま。


互いに目が合い
黙ったまま見つめ合う


何かが通じ合ったように
互いに顔をゆっくり近づけると















唇を重ねた__




.





ゆっくりを唇を離し
また見つめ合う



虹輝「…」
色羽「……」


禁断の行為に、
正気に戻った2人は
言葉を発せない



虹輝「ごめん色羽……」

色羽「え?」

虹輝「このこと俺は…
…無かったことにはできないから……。」



そういうと
虹輝は色羽の部屋を出た




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