はなことば
第3章 Gyssum grass《社長》
帰ろうとエレベーター乗ろうとした時だった
目の前に社長が…
葉月「社長…どうして?」
凛太郎「お前こそ…」
葉月「あの…」
凛太郎「………話すな。」
葉月「え?」
凛太郎「続きは社長室で聞く」
葉月「…でも!」
社長はエレベーターの行き先ボタンを変更し
再び上層階の社長室へのボダンを押した
社長室_
凛太郎「えっと…なにから聞こうかな」
葉月「すみませんでした」
凛太郎「何が?…どれに対して謝ってる?」
葉月「えっと…」
凛太郎「こんな遅い時間に社内を出歩いてること?
それとも…
俺に黙って辞めたこと?
それとも…
明日のデートドタキャンしたこと?」
葉月「……全部です」
凛太郎「うん、怒ってる」
葉月「…すみません」
凛太郎「直接言って欲しかった、、辞めること」
葉月「…どうしても、言えなくて」
凛太郎「どうして?」
葉月「言ったら…寂しくて、、
もう会えないのが悲しかったから…」
凛太郎「手紙読んだよ」
葉月「…あれはその
…一方的に自分の気持ちを伝えたかっただけで」
凛太郎「一方的?」
葉月「はい、だから返事が欲しいとかそういうことじゃないんです…私のこと片思いを伝えたかっただけというか…」
凛太郎「…不正解。」
葉月「え?」
凛太郎「…青島は全部不正解。
だから……お仕置だね」
そういって私の両頬を大きな手で包み込み
キスをした_
葉月「っ……!!」
だんだんと息遣いと荒くなり
舌が入ってくる
葉月「…ッ 社…ッ 長…ッ」
激しいキスに思わず脚の力が抜ける
葉月「ハァハァハァ…( ºº)」
凛太郎「…ごめん、やりすぎた」
そういって私を立たせ
優しく包み込んだ
凛太郎「一方的なんかじゃない、片思いでもない。
…俺の方がずっと
…ずっと前から青島のこと好きだった」
葉月「……え?」
凛太郎「俺の気持ち……
少しくらいバレてると思ってたんだけどな…」
葉月「気づいてないです…全く」
凛太郎「じゃぁ、今気づいて。
俺はずっと、青島が好きだった」
葉月「社長…ッ…グスッ」
凛太郎「ほら、泣くな」
そういってまた包み込むように抱きしめた
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