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小豆
「あぁ…これですか…見ていたんですね…
これは、他の方に差し入れですよ…
食べてみます？すごーく不味いですよ…」

　と、小豆は
苦虫を噛み潰したよな顔で、天に言った…

天
「え…ッ！！他の方に…不味いって…」

　と、天は状況が分からぬまま…

小豆
「あの女性には意中の方が居るようで…門番
の皆さんで、どうぞ…って…試しに作って…
美味しく出来たら、ちゃんと意中の方に
渡す…と…まぁ…俺達は…毒味役ですね…
あっ、勿論、俺は食べた振りをして
他の門番達に分け与えていますよ…？」

　と、小豆は、さらっと答えた…

天
「え…ッ！？そうだったんですね…
それでは…
私の差し入れを…食べてくれるんですか？」

　と、天は頬を染め…
それだけ言うのが精一杯…