
シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第3章 セカンド・アタック!
ブリーフィングルームに向かう通路
別小隊の隊長マットがザックを待っていた
「マット?なんで進まない?」
「お前を待っていたんだよ、ザック」
マットは周りに聞こえないようにザックの耳元に近付いてきた
「さっきスージーから連絡があったんだ
患者の男性、親父さんのほうが倒れたんだ」
「え?どうして?俺が見たときは落ち着いて話しをしていたけど…」
「それなんだがな……、身体検査のときに見つからなかった遺留物が彼の皮膚から検出されたんだとよ」
「?」
「未知の細胞らしくてな、どうやら人工的に作られた“ナノ・スキン”の技術らしいんだ
それが患者の身体の中で増殖してるんだ」
「なんなんだい、一体?」
「わからんな、それでスージーがお前を心配してるんだ、お前シャトル救助のとき、何か触ったり見たりしなかったか?」
「救助の時じゃないよ、今だ
今さっき、それを見たのかも…?」
「なに?何を見た?」
「映像データを見ればわかるよ
説明してもたぶんアンタが信じないから」
「何だよ、スージーのほうだけじゃないってのか?」
「ああ、きっとこの訓練コロニーで何かが始まってるみたいだな、とりあえず行こうぜ?」
ザックはマットの肩をコンと小突いて、ブリーフィングルームへ向かった
そして一同は数分後、信じられない映像を見させられて言葉が出なかった
