
慕情
第13章 崖上…宵闇
【崖上…宵闇】
一方…崖の上には…
漆黒の衣に身を包んでいる
一人の青年が弓を構えて矢を放った…
その先には怪し野鳥が飛んでおり…
その矢が命中すると…
怪し野鳥は青年の図嚢の中に入っていった…
すると…
「さすが宵闇先輩…ッ!!お見事です!!」
と、拍手をしている人物が…
「……俺に気安く話しかけるな…
お前の先輩になった覚えはないぞッ!!」
宵闇は後輩を冷たく突き放つ…
「また、また~…つれないですねぇ~
あたしは宵闇先輩を尊敬してるんですよ?
あたしの事は、お前…ではなく…
幽蘭(ゆうらん)と呼んでくださいね…?
あっ、蘭ちゃん…でも良いですよ?」
幽蘭は
宵闇の顔を覗き込み微笑んだ…
