
それでも貴方が恋しくて
第1章 再会
「曽我君。結婚だけが全てじゃないと思うよ」
そう、結婚だけが全てではない。
小さな不満が年々積み重なっていく。
私が不満があるように、司もきっと不満はあると思う。
小さな不満はうっと呑み込んで切り替える。これが一番平和だし、仲良くやっていくコツだと思ってる。
私はデキ婚だったから、何かを言える立場ではないけど…やっぱり一生一緒に居ると誓うなら、相手はしっかり選んだ方がいいし、結婚に至るまでに色々と把握して、自分の許容範囲内に収まるか…とか見極めた方がいい。
「俺も結婚が全てじゃないと思う」
前を見て、何を考えているのか分からない表情の将。
「…いや、お前らさ……上手くいってねーの?」
心配そうな顔をして、私と将を交互に見ている曽我君。
「ごめんごめん、そういうわけじゃないよ?そりゃ多少なり不満とかはあるじゃん?だから特に深い意味とかないかな…ね?将」
「…まぁ、そうなんじゃない?」
どうしたんだろう…。
将のところって上手くいってないのかな?
「そっか~。よくよく考えたら赤の他人が一緒になるんだもんな~。そりゃ色々あって当たり前だよな~。ちょっと俺、佐々部達んとこ行って来るわ!」
そう言って私達の元を離れていった曽我君。
私と将の間に微妙な雰囲気が流れている気がする…。聞いてもいいのかな…?奥さんはどんな人なの~とか。
「今ここに居る既婚者って俺と未紗だけだし、アイツらにはまだ分かんねーわなぁ」
「まぁ、確かにね。…あのさ、将の奥さんってどんな人なの?」
「…別に?普通」
素っ気ない感じの将。
これ以上何も聞いてくるなってことかな…?
「…そっか」
「なぁ、未紗」
「ん?」
「この後ちょっと話せないか?2人で」
『2人で』これに深い意味はないと思うけど、さすがに…。
「ファミレスでもよければ…」
「うん、どこでもいいよ」
ファミレスなら…何かが起きることもないしね。
何かが起こるはずもないし、期待しているわけでもないけど、同窓会あるあるってパターンは避けるに越したことはない。
───── だって私達は、結婚してるんだから。
三次会で同窓会はお開きになった。
みんなを見送った後、私と将はタクシーでファミレスに向かった。
後部座席に乗っている私と将。
私達の距離が妙に近く感じる…きっと気のせいだとは思うけど…。
そう、結婚だけが全てではない。
小さな不満が年々積み重なっていく。
私が不満があるように、司もきっと不満はあると思う。
小さな不満はうっと呑み込んで切り替える。これが一番平和だし、仲良くやっていくコツだと思ってる。
私はデキ婚だったから、何かを言える立場ではないけど…やっぱり一生一緒に居ると誓うなら、相手はしっかり選んだ方がいいし、結婚に至るまでに色々と把握して、自分の許容範囲内に収まるか…とか見極めた方がいい。
「俺も結婚が全てじゃないと思う」
前を見て、何を考えているのか分からない表情の将。
「…いや、お前らさ……上手くいってねーの?」
心配そうな顔をして、私と将を交互に見ている曽我君。
「ごめんごめん、そういうわけじゃないよ?そりゃ多少なり不満とかはあるじゃん?だから特に深い意味とかないかな…ね?将」
「…まぁ、そうなんじゃない?」
どうしたんだろう…。
将のところって上手くいってないのかな?
「そっか~。よくよく考えたら赤の他人が一緒になるんだもんな~。そりゃ色々あって当たり前だよな~。ちょっと俺、佐々部達んとこ行って来るわ!」
そう言って私達の元を離れていった曽我君。
私と将の間に微妙な雰囲気が流れている気がする…。聞いてもいいのかな…?奥さんはどんな人なの~とか。
「今ここに居る既婚者って俺と未紗だけだし、アイツらにはまだ分かんねーわなぁ」
「まぁ、確かにね。…あのさ、将の奥さんってどんな人なの?」
「…別に?普通」
素っ気ない感じの将。
これ以上何も聞いてくるなってことかな…?
「…そっか」
「なぁ、未紗」
「ん?」
「この後ちょっと話せないか?2人で」
『2人で』これに深い意味はないと思うけど、さすがに…。
「ファミレスでもよければ…」
「うん、どこでもいいよ」
ファミレスなら…何かが起きることもないしね。
何かが起こるはずもないし、期待しているわけでもないけど、同窓会あるあるってパターンは避けるに越したことはない。
───── だって私達は、結婚してるんだから。
三次会で同窓会はお開きになった。
みんなを見送った後、私と将はタクシーでファミレスに向かった。
後部座席に乗っている私と将。
私達の距離が妙に近く感じる…きっと気のせいだとは思うけど…。
