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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第22章 『初めての彼女』


まぁ、その辺りは
成人した大人なんだから…。
好きに楽しめばいいのかも知れないが。

個人の自由の範囲で…は、
到底…教師と言う立場では…
許されない様な…気がしないでもない。

が、…僕の目の前のこの女は…。

幸か不幸か…、僕のあの…

親父様を…良く…知ってると言う訳だ。

チンポにある黒子の場所やカリの形まで。

目の前の女の…目に…僕の顔が映る。

にやりと…不敵に笑うその…笑みは…。

僕に向けられているのか、

それとも…僕の向こうに居る…

親父に対して向けられているのか。


「茂木も…若いのに苦労してんね~ぇ?」


誰の所為…で、を…言わない辺り、
本諏訪の言葉は柏葉の事を指してる様にも
親父の事を指している様にも聞こえる。

両方……って意味かも…知れないけど。


『先生、煙草臭いですっ…』

「ん~?何か言ったかぁ?茂木。
んでぇ~、誰がヤニカスだってぇ~?」

『いや、僕は煙草臭いって言っただけで
先生をヤニカスとは言ってませんし…ッ』

「ヤニカスで酒カスだけどねぇ?」

『不良教師…じゃないですか?』

「オマケに…チンポ…狂い……だがなぁ?」


そう言ってケタケタと笑っている
辺り…、自分が婚期を逃してる
自覚は…この人にもあるんだろうけど。




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