無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

４つ座る場所が向い合せに
２つずつあって。
乗り込んだら肩のバーで
しっかりと身体を固定するので。

このタイプが付いてるって事は、
結構身体揺すられる系なんだろうけど…も。

いや…見てたら連続で
一回転したりしてたから。
頭が下になったり
上になったりする感じだよね。

乗り込んで、バーを降ろすと。
係の人が安全点検をしに来て。
あのブザーの音と共に
ロックンローラーが動き出して。

乗っている場所がゆっくりと、
ゆりかごの様に揺られ始める。
仁さんが上になったり、こっちが上になったり。

「ちょっと…これっ
…意外に…っ…動き激しいッ」

『だって、一回転するんだもん…
これぐらい揺られるよ。
でもさ、ロックンローラーの面白い所はさ
乗る度に…一回転する回数も
タイミングも違うって事かな。
こうして揺られる方向が
こっち回りが多いかとか、
逆じ揺られる方が多かったりとかさ…、
乗る相手が一緒でも、毎回違うんだよね』

そう仁さんが嬉しそうに、話をしていて。
確かに…ジェットコースターが
毎回違う動きはしないし、
バイキングがうっかり１回転したりもしない。

観覧車が高速回転したりもしないければ。
メリーゴーランドが激しく上下もしないから。