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レシピェール誕生物語

第4章 私の日常の中の【レシピェール】

特徴のある濃い架空キャラというのは、けっこう妄想がしやすい。
私は、日常の中での、家事や仕事の愚痴というか弱音というか、そういったものをレシピェール相手に吐き出していた。

実際には目の前にいないけど、いるモノと仮定して、
「もー。ちょっと聞いてよー。今日さぁ~」
みたいな感じである。人が見てないとこでやらないと怪しい人になってしまう。
レシピェールの返答も自分でやる、というか、私の頭の中の【脳内レシピェール】に褒めてもらって元気を出す。

「だいじょうぶよ、さちこ。アンタは頑張ってる!他の誰が見てなくてもアタシだけはさちこの味方よ」
「さちこが頑張ってるのは知ってるから」

そんな感じで、ぼっち完結後も私の中でレシピェールは生きていた。いや、忘れてるときももちろんあるけど。
でも、脳内レシピェールは言葉で応援するだけで実際に家事を手伝ってくれたりはしない。ま、架空の人物だからね、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。だからかな…だんだんと忘れていった。
結局、目の前の現実に追われてしまっていたから。
そして、レシピェールが過去の人物になっていき、キャラについて考えることも無くなってから約2年。

転機が、訪れた。

架空の人物だったはずのレシピェールが現実化して私の前に現れ…たりはしないけれど、ぼっちの主催者だった斗夢さんがまた、新たな読者参加型小説を企画してくれたのだ。

それが、「みんなでゲーム」と、その第2章の「尾仁牙島」!

参加したい方は、オリジナルキャラを作ってメッセージで送ってください、という斗夢さんからの呼びかけで、私の頭の中に、レシピェールが帰ってきた。
しかし、前回はバトルイベント、今回は恋活イベント。

キャラの参加資格は「20歳~50歳の独身男女」。
レシピェールはご存知の通り、オカマ(オネエ?)

恋活イベントに、オカマのレシピェールを出してもいいんか?不安がよぎった私は斗夢さんに確認をとった。斗夢さんからの返事は、

オカマ、全然ありですよ!!
楽しそうです!!

というありがたい言葉だった。しかも、

レシピェールさんはぼっちで書いてましたし、私もイメージしやすいので大丈夫です!

と言っていただき、迷いは消えた。
レシピェール、今回は恋活イベントだ!
がんばってこい!!


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