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君と優しさはずるい

第2章 日常

ピピッ

目覚ましのアラームとともに目が覚めた。今の時刻は6時30分。とりあえずベットから出て髪をさーっととかして、顔を洗うために1階へと行く


申し遅れましたが、私の名前は望月星菜(もちづきせな)。4人の兄を持つ双子の妹で、唯一の女子。


本当はこんな男ばっかりじゃなくて妹かお姉ちゃんが欲しかった!お母さんに女の子欲しいって頼んでみたんだけど歳だからもう無理って言われた……


お兄ちゃん達嫌いじゃないんだけど時々嫌になるんだよね…。例えば……


「せなおはよう、診察するから早く顔を洗っておいで」


階段を降りるとそこはリビングになっている。私が1階に着くとすぐに次男である和真通称和兄が声をかけてきた。


私は病院が大嫌い。昔の闘病生活全て忘れたいぐらい。声をかけられなかったら絶対に診察なんてしない。声をかけられても逃げるけど。和兄は私が逃げることわかってるから釘を刺す用にすぐに声をかけた


やっと病院から開放されたと思ったのに、術後の後遺症で免疫力が落ちて感染症にかかりやすしい、腸が栄養をあまり吸収しなくなった。さらに直腸自体が腫れやすくなってもう本当に最悪。

月に一度の定期検診もあるし、なんと言っても担当医の先生が本当に怖い!いつも怒ってくるし、怒ったと思ったら優しくするしよく分からない人でもある。


お兄ちゃんと同級生で家も近いらしいけど小さい頃はあった記憶があまりない。最近はたまに家に来て一緒にBBQしたりする

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