君と優しさはずるい
第13章 治療
そして先生は私の目の前に椅子を持ってきて座って、足と手を組んでこっちを見た
もう怖いって本当に…威圧感が…
「ねぇ。先生何分待てばいいの。早く言って」
何したか知ってるくせになんでわざわざ聞くの…でもそろそろ言わないと本当にやばそうだから言わないと
私は小さな声でぼそっと言った
「…薬…飲んでなかった」
「聞こえない。星菜はもっと声大きいでしょ。ちゃんと言いなさい」
もうこの時点で泣きそう
「ずっと嘘ついてました…薬…飲んでない…です」
「先生と約束したよな?頑張って飲もうなって」
「…はぃ」
「自分がダメなことしたって自覚ある?」
「…はぃ」
もう怖すぎて先生の方見れないよ……
「ずっと下向いてないでこっちを向いて返事」
私は恐る恐る先生の方を見て返事をした
でもいざ先生の顔を見ると怖すぎて涙が溢れ出てきた。私はすぐに下を向いて涙を袖で拭った
「ねぇ。誰が悪いの。なんで泣いてんの。今泣いていい時間?」
私は首を横に振りながら沢山溢れてくる涙を袖で拭いた
「なんでそんなことしたの?ちゃんと説明して」
「うッヒクッ…ごめんなさいグスッ…ヒクッごめんなさいヒクッ…グスッ…泣」
「今謝罪は聞いてない。ちゃんと先生の質問に答えて」
先生は組んでいた足をといた
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