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10年後の君へ

第10章 お互いの本音

鳴海
(やっぱ…限界…俺の方が無理だわ…)

今度は鳴海から蒼真を引き寄せ…
抱きしめた…包み込むように…
優しく…

蒼真
「ちょっ…いきなり何すんだよ…!?」

鳴海
「うるさい…良いから…
黙って、そのまま…」

蒼真
(どうしたんだよ…いきなり…この人、
震えてる…?…言葉と行動が全く真逆…)
「俺さ…鳴海さんに嘘ついてんだ…
元々は、こんな性格でさぁ…両親他界して
周りに迷惑かけないように猫かぶってさ…」

鳴海
(知ってる…全部知ってるよ…
ただ、お前が知らないのは俺の過去だけ…)

蒼真
「やばい…もう何だか心も体も疲れて
眠くなってきた…」

鳴海
「…えっ?ちょっ…寝るなよッ!!」
(ヤバイ…俺、何も蒼真に
伝えられてねぇじゃんッッ!!)

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