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10年後の君へ

第8章 それぞれの仕事

蒼真は鳴海に、そういうと
魁斗と果凛に持って行く物を
全て保冷バックに入れ…出て行った…

鳴海
「ったく、何だよ…あいつ…」

蒼真は家を勢いよく飛び出し
無我夢中で走った…
気付くと目の前が、ぼやけ…
大粒の涙が頬を伝い流れ落ちていた…

蒼真
「涙が止まらなねぇ…男の癖に情けねぇ…」

手の甲で涙を拭っても
新たな涙が出てくる…

蒼真
「これから、どうしよう…
この顔で魁斗ん所に行くのか…」

蒼真は重い足を引きずりながら
魁斗と果凛のアパートへ向かった…

いつもの景色が今日は違って見える…

どうして、こうなったんだろう…

これから、どうしよう…

考えないようにすればするほど…

考えてしまう…涙が溢れてしまう…

鳴海さんに嫌われちゃった…

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