無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「……よしっ、ドライヤーも終わり。
後はワックスでこうしたら……どう？」

「やばーい！
今回もめっちゃかわいくなってるー！」

「後ろも、こんな感じ」

ヘッドスパをし、その後スタイリング剤で髪を整えてあげると、鏡を向けて出来上がりを見てもらった。
前に来てもらった時とはまた違うヘアスタイルを提供したのは、今日の服に合わせてかな。


「せっかくのお洒落スタイルに合うように考えてみたんだ。」

「うんうんっ
今日レースのスカートにしたから、こういうお姫様みたいなゆるふわヘア最高だね！
慎吾クン、めっちゃ素敵ー！」

「よかったよ。
気に入ってもらえて」

「……このまま一緒にどこか連れてってくれたらいいのになぁ…」

「え？」

「あ、ううんっ
ありがとう！
お支払いするねっ」

「あぁ」


よかった。今回も気に入ってくれたし、それは何より美容師にとっては一番嬉しい事だもんね。