My life
第51章 壮絶な夜
部屋に入ると苦しそうに咳をしているはるくんがいた
「ヒュー…ゲホッ…ハァハァ…ゴホッゴホッ…ゼーゼーゲホッ…ハァハァゲホッ」
「輸液全開で酸素5リットル投与して、あと気管支拡張薬ある?」
湊は看護師たちに指示を出してい、気管支拡張薬を看護師から受けとった
悠斗は、はるの呼吸に合わせて吸入をさせた
「はる〜、ゆっくり呼吸するよ〜、息吐くことに集中するよ」
「ゲホッ…ハァハァふゥゲホッゴホッゴホッ…ゼーゼーふゥ…ハァハァ」
「ハァハァしないよ、ふぅ〜って頑張るよ〜」
悠斗ははるのお腹をポンポンと一定のリズムで撫でながら呼吸がゆっくりになるように誘導した
「はるくん、少しチクってするよごめんね〜」
湊ははるの腕をサッと消毒すると針をさして薬液を注射した
「終わったよ〜、強かったね〜」
はるは呼吸をしっかりすることだけで頭がいっぱいなため注射されたことに気づいていなかった
「ゲホッ…ハァふぅ…ゼーゲホッゴホッ…ふぅゲホッ…ハァふぅ…」
「上手上手。その調子でもう少し頑張るよ」
悠斗がはるの呼吸を整えてくれている間にステロイドなどいくつかの点滴パックをはるの腕に付け加えた
プルプルプル……
湊が安堵しているとまたPHSが鳴った
「はい、佐々木です…次は美桜ですか……分かりました。すぐに行きます」
「大丈夫か?こっちは俺に任せて湊は早く行っていいぞ」
「美桜の熱が上がってお腹が痛いみたい。ありがとな、またあとで」
そして湊は走って美桜の部屋へと向かった
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