🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
『なのに――――なんで…なんで…こんな――――こんな…ズルい…』
目の前の大きな生け花を見上げる男性は…
飛び出す枝を掴む…
が――――抜く事も…折ることもせず――――…
完成形をずらすことなどせず…
生け花から手を離した。
『僕は――――…松原家次期当主として…兄さんを認めない…認める訳がないだろ!』
そう言うと…
生け花と倒れている着物の男性に背を向けた。
『――――神に選ばれるのは僕だ…兄さんじゃない…』
すると、入れ違いに白い服を着た男性が入ってきて…落ちていた花鋏を拾い――――…
倒れている男性に近寄る。
と――――…
次の瞬間…白い服の男性は…倒れている男性に花鋏を振り下ろし…
首元に突き刺した!
『神のお導きに祝福を――――…祝福を!』
その発言をきに――――…
白い服の男性は何度も倒れた男性の首に鋏を突き立てた!
血が勢いよく吹き出し――――…白服は真っ赤に染まっていく!
畳も徐々に血溜まりを広げ…大量出血をはるかに越えた量に私は息を飲む!
そして、会話や鋏やらで……不安が背中を包む!
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