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「ごめん。」

胸がズキズキして痛い。

「羽奈ちゃん、仕事私がやるから、今日は帰ったら？」

「そういう配慮もいらないです。」

羽奈ちゃんは、そう言って仕事を始めた。


私は、羽奈ちゃんが仕事を終わるまで、自分のデスクで待機していた。

部下を置いて、一人帰る訳にはいかないし、途中で具合が悪くなったら、助けないといけないもんね。

私は人知れず、ため息を漏らした。


私だって、結婚して、子供がいる人生を思い描いていた。

でも、人生は上手くいかなくて。

やっと掴んだこの地位も、何だか疲れる。


もう、仕事以外の道は、残されていないのかな。

その時だった。

スマホに、一通のメールが届いた。