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レンタル彼氏に一途に愛されて

第1章 サイトで知り合った人

すると坂本さんが腰を動かすのを止めた。

もう精子が出たのだろうか。

抜いたモノに覆っていたコンドームの中には、少量の精子が入っていた。

もう年齢が行っているから、精子の量も少ないし、イッた事も分からないのか。

セックスって、こんなもの?

もっと、情熱的だったような気がするけれど。

10年も前のセックスを思い出して、身体が疼いた。


「よかったよ、志保。」

勝手に名前を呼び捨てにされ、抱き寄せられた。

「志保はどうだった?」

「あっ、いやっ、久しぶりでぼーっとしちゃって。」

「そんなによかった?」

頷いたけれど、そんなによかった訳でもない。

不発と言ってもいいだろうか。

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