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シャイニーストッキング

第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

 169 最後の夜(31)

「和哉の……変態……」

 へんたい…
 わたしはそんな自分で呟いた言葉にゾクッと心が震えてしまう。

『ストッキングが好きなんて…和哉くんて…変態なんだね…』
 あの時の、五年前のあのわたしの言葉…
 そんな意識が五年前に還っていく。 
 そして昂ぶるわたしの脳裏に、その言葉がぐるぐると巡ってきていた。

「あっ、うっ…」
 和哉はわたしのストッキング脚の爪先が触れる動きにビクッと震える。

「ふふ…」
 わたしは小さく笑い、そして…

 よしっ…

「ああ、ううっ」
 わたしは両脚でチンポを挟んだのだ。
 いわゆるストッキング脚の足コキという、ストッキングラブ、ストッキングフェチの羨望の愛撫をしてあげる。

「うふ、どう、気持ちいい?」

「あ、は、はい…」
 和哉はビクビクと快感に震え、目がトロンと濡れていた。

「じゃあ、そのまま仰向けになって…」
 そう命令する。

「あ、はい…」
 すると和哉はそう云われるままに、いや、命じられるままに仰向けになった。

「すごぉい、ビンビンに勃ってるぅ」
 そう、和哉のチンポは仰向けになったらビンビンに脈打ち、反り返り、猛り勃っていたのである。

「さっき気持ち良かったから…」
 と、囁いた。
 多分、わたしはとてもいやらしい顔をしている事であろう。
 そしてストッキング脚の両脚でチンポを挟み、包み込み、シュリシュリと前後に動かしていく。

「あっ、ううっ、っく」
 和哉は気持ち良さそうに喘ぎ、身悶えをしてくる。

 このストッキング脚コキという愛撫は、実はあの五年前の禁断の逢瀬をしていた時に、わたしも元旦那のエロ本等の雑誌で知り、和哉にしてあげようとは考えていたのであるが、ただ、あまりにもストッキングラブな傾向のセックスばかりに片寄ってしまっていて
『普通のセックスをちゃんと勉強しないと…』
 と、少しノーマルなセックスを経験させなくてはと思い、未遂に終わったストッキングフェチな愛撫なのである。
 そしてその後わたしが生理になり、急な旦那との離婚をし、あの最後の流れになってしまったのであったのだ。

 それにこのストッキング脚コキが和哉が切望していたのも当時は少し分かってはいた…

 だからこれこそが和哉にとっての、正に五年越しのフェチな愛撫なのだとが分かるのである。
 




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